今日は何をしようかと大人が考えたプログラムはありません。

森のこども図工室はある程度プログラムはありますが、自由度が高く、参加するかしないかを自分で決められますので、予想通りにはなった試しはありません。

いつも今日は何が起こるのかと思いながら出発し、今日も楽しかっったと思いながら帰ってきます。そうじゃない日もありますが、いろいろな今を大事にした日を積み重ねながら、次はどんな日になるのかとドキドキしながら一緒に遊んでいます。

保育として考えた時に、それでいいのかと悩んだ時期もありましたが、今はそれでいい、それがいいと思えるようになってきました。

何も出来ない未熟な存在として生まれてきた子どもは、少しづつですが確実に出来ることを増やし成長していきます。

「子ども」とひとくくりで言ってしまえるほど単純ではなく、みんな同じではありません。

興味や関心はそれぞれ違うし、今出来る事もみんな違う。

自分の中で、楽しい、楽しくない、やりたい、やりたくない、安心、不安、いろいろな気持ちを忙しく行ったり来たりしながら体を動かして、こころとからだを自分で育てて、経験を重ねています。

いろいろな気持ちを行ったり戻ったり、それはとても大切な経験です。

嬉しい、楽しいだけでない、不安、怖い、やりたくない、気持ち悪い、怒り、そういう自分の気持ちとどう付き合って、どう切り替えるのか、それをごまかさず向き合うためには、そばにいる大人の事情に左右されると思います。 決まった時間、決まっている事、やらなくてはならない事、そういった事があると、子どもの気持ちを待つなんてとてもじゃないけど無理でした。

はじめはあった決まっている事は、だんたんと無くなってしまって、今では1つだけになりました。

「見えない所には行かないでね」

この一つだけです。

お弁当をいつ、どこで、だれと、食べるか、食べないか、遊ぶか遊ばないか、良いと思うか嫌だと思うか、全部自分で決められます。

それが出来る事を保障するために、慣れるまで寄り添ったり、きっかけを作ったり、選択肢を増やすお手伝いして、気持ちを否定しないこと、自分で決めて実行してもいいという安心できる環境を作ることが、うちの保育だと思うようになりました。

決まったプログラムがなく自由で安心できる環境は、子どもは自分のこころと向き合いながら動き、自分でこころとからだを成長させるために、とても大切な環境だと感じています。

幼児期は人になるためにこころを育てる大切な時期だと思います。

ここは、四季を感じられる自然の中で、安心を土台に、自由に遊ぶことによって、育っていく場所です。

人生いろいろあるけれどしあわせに生きていけるように、自分を大事にできる子になりますようにと思いながら一緒に遊んでいます。


○ としちゃん(代表)

 保育士免許
 介護福祉士 サービス管理責任者 児童発達支援管理責任者

生きている実感を持つためには遊びが大切。

森のようちえんは子どもへのプレゼントだと思っている。